App Annieは12月9日、2016年に注目すべきアプリの10大トレンドを分析したレポート「2016年アプリトレンド予測:tvOSからGoogle Now on Tapまで、アプリがウェブを浸食」を発表した。
アプリ市場全体がイノベーションにより絶えず変化する中、2015年には予期された通りの出来事に加え、予想外の展開もあったという。
サブスクリプションやアプリ内広告の増加などに見られるマネタイズの進化、新しいデバイス規格とプラットフォームの登場、それによる開発者およびパブリッシャーのリソースをめぐる競争の激化、そして優れたユーザー体験を提供できるアプリは「Web上でのユーザーの消費時間や消費金額を浸食している」ようだ。
2016年は、tvOSとGoogle Now on Tapが、アプリエコシステムの形成に主要な役割を担うと予想されている。これに加えて、ウェアラブルやeスポーツ、メッセージング、仕事効率化アプリなどさまざまな分野でイノベーションが進むと見込まれている。
このレポートで紹介されている2016年のアプリ10大トレンドの概要は次のとおり。
分野 | トレンド内容 |
---|---|
Google Now on Tap | ディープリンクでアプリの発見が容易に |
eスポーツ | ゲームパブリッシャーにとって新たな収益ストリームに |
メッセージング | 文化的要因による分断が続く |
O2Oサービス | アジアに整理統合の波 |
仕事効率化アプリ | 新しい入力方法がアプリのイノベーションに拍車をかける |
金融サービス | 変革を迫られるリテールバンク |
tvOS | スマートフォンのセカンドスクリーン化が加速 |
YouTube Red | インディーコンテンツの拡大 |
ウェアラブル | 特化型および企業向けの用途へ |
拡張現実(AR)と仮想現実(VR) | 強力なコンテンツプレイヤーが導入を開始、2016年にはさらに加熱 |
ビジネス向けでは、Google Now on Tapによる作業効率化が図れるほか、仕事効率化アプリは、入力方法の独自性や洗練化によって、より迅速に仕事を進められるようになるとみられる。