トヨタ自動車は12月9日、新型プリウスを発売した。価格は242万9018円~339万4145円で、月間1万2000台の販売を目標とする。
新型プリウスは、最大熱効率40%を達成したエンジンの搭載に加え、モーター、トランスアクスル、パワーコントロールユニットなどシステム全体で小型・軽量化を実現。さらに、約20%の低損失化を図り、燃費を追求した「Eグレード」では世界トップレベルとなる40.8km/l、そのほかの2WD車においても37.2km/l、新投入のE-Four(電気式4輪駆動方式)車は34km/lの低燃費を実現した。
また、TNGAのコンセプトに基づき、低重心パケージに加え、ボディねじり剛性を約60%向上させた高剛性ボディやダブルウィッシュボーンリヤサスペンションの採用により、走る楽しさや快適性を向上させたとする。
安全機能面では、歩行者検知機能付衝突回避支援プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールなど、4つの安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Saftey Sense P」を「A」「Aプレミアム」に標準装備。また、ITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を設定するなどしている。さらに、Bi-Beam、LED ヘッドランプ、スマートエントリー&スタートシステムを全車標準装備とした。
都内で行われた発表会では、新型プリウスのチーフエンジニアを担当したトヨタ自動車の豊島浩二氏が「通常の車は操縦安定性、静かさなど数値目標を決めて開発を進めるが、プリウスでは人間の五感と感性を大切にしている」と開発のこだわりを明かしたほか、燃費性能については「世界の環境車に大きな影響を与え、1つの指標になっていく」とコメントした。