テクトロニクスは12月9日、スペクトラムアナライザ機能を含む、最大6つの計測器機能を1台に統合できる「MDO4000Cシリーズ・ミックスド・ドメイン・オシロスコープ」を発表した。
MDO4000Cシリーズは、高性能オシロスコープをベースに構成されている6-in-1計測器。従来のMDO4000シリーズと同様に、アナログ波形、デジタル波形、RFスペクトラム波形を同期観測できるうえ、今回新たにコア機能であるオシロスコープをはじめ、オプションとしてスペクトラムアナライザ、任意波形/ファンクションジェネレータ、ロジックアナライザ、プロトコルアナライザを追加できるようになった。また、デジタルボルトメータ(DVM)機能が、製品登録により無償で利用可能。
オシロスコープ性能は、20Mポイントのレコード長、5GS/s(全チャンネル)最高サンプルレート、34万波形/秒以上の波形取込レート、50%以上の大きなディスプレイと、MDO3000シリーズと比較して強化されている。
また、ペクトラムアナライザ性能も強化され、時間と周波数のドメインで同期のとれた観測を実現し、ベクトル信号解析も可能。ロジックアナライザのタイミング分解能は最小60.6psとなっている。また、最高500Mbpsのトリガによる、最大3つのバスに同時対応可能なプロトコル解析機能も搭載。
統合による操作性も強化されており、たとえば、内蔵の任意波形ジェネレータは、オシロスコープで容易に波形を取込み、編集し、ジェネレータ経由で再生できるため、信号に簡単にノイズを加えてマージンテストを行うことができるという。