凸版印刷とNTTデータは12月8日、次世代型決済サービスの開発で協業することで合意したと発表した。
取り組みの第一弾として凸版印刷は、NTTデータの技術支援を受けて「国際ブランドプリペイドカードASPサービス」を金融業界や流通業界に向け、12月より提供する。
凸版印刷はこれまで、国際ブランドクレジットカードの製造・発行業務やスマートフォンへのクレジットデータ発行サービス「TOPPAN SP-TSM」、キャッシュカードの店頭即時発行システム「TOPPAN ACIS-BS」などの決済関連サービスを提供している。一方のNTTデータは、「CAFIS(キャフィス)」をはじめとしたカード決済ネットワークの構築や、POS端末のカード決済ソリューションをASPで店舗に提供する「PastelPort(パステルポート)」、店舗でのカード決済や口座振替受付を1台で実現する「INFOX(インフォックス)」などのカード決済ソリューションの開発・提供を行ってきた。
今回の取り組みは、国際ブランド加盟店で利用可能なプリペイドカードの発行・管理を行うサービスで、凸版印刷のコミュニケーションツールの開発ノウハウやセキュア媒体の開発・製造ノウハウに、NTTデータの決済関連サービスと開発ノウハウを融合させた決済サービスを提供していく。
プリペイドカードは、与信審査が不要なため容易に入手できるため、生活者は日常の買い物、国内外の旅行や出張などで、手軽にキャッシュレス決済を行えるようになる。両社は、2018年度中に関連受注を含め、約100億円の売り上げを目指す。
ほかにも、訪日外国人向けの"おもてなし"につながる、情報配信機能や決済機能などを融合させたサービスや、地域活性化、地域産業の振興に貢献する決済サービスなどの取り組みを進めていく。