NECソリューションイノベータは12月7日、イベント主催者や自治体が観光客などのスマート・デバイス向けに魅力的な情報配信を行えるよう支援する案内ソリューションを発売した。価格は80万円(税別)から。今後5年間で120ユーザーへの導入を目指す。

アプリ画面のイメージ

同ソリューションは同社の「NECスマートデバイス連携(案内アプリケーション)」をベースとしており、iOS及びAndroidに対応する観光客向け案内アプリを安価に短期間で作成できるという。

作成したアプリでは、イベント主催者や自治体が観光スポットの写真や紹介文をコンテンツ管理システム(CMS)に登録して専用テンプレートに取り込むことで、コンテンツの更新・配信が可能とのこと。観光客やイベントの参加者は、アプリをスマート・デバイスにダウンロードすることで観光スポットや施設の案内情報を閲覧できるという。日本語以外の複数の言語にも対応し、オフラインでのコンテンツ閲覧も可能なため、日本のネットワーク環境に対応していない外国人観光客も快適に利用可能としている。

システム構成例

同ソリューションはオプションで、QRコード/JANコード/二次元マークの認識や写真フレームとの合成、ビーコンの検知といった機能を利用可能。 なお、価格には6ヵ月間のソフトウェア(CMSおよびプッシュ・サービス)利用料を含むが、7ヵ月目以降は別途ソフトウェア利用料が必要。また、別途サーバ環境の準備が必要となる。

同社は同ソリューションを通じ、スマート・デバイスを利用する多様なニーズに対応することで、MICE(多くの集客交流が見込まれるビジネス・イベントなどの総称)などの国際的なイベントや観光地における魅力的かつ快適な情報配信の実現に取り組んでいくとのことだ。