電通は12月7日、同社の海外本社「電通イージス・ネットワーク」が、BtoBソリューションを顧客企業に提供する広告会社「バンド社」(シンガポールの「Band Pte. Ltd」、香港の広告会社「Band Ltd」の2社)の株式100%を取得することで、同社株主と合意したと発表した。
バンド社は、2002年9月にシンガポール、10月に香港に設立された、BtoB領域に特化したマーケティングソリューションを提供する広告会社で、広告戦略の策定と広告制作、デジタル領域のソリューションに加え、デマンドジェネレーション(需要創出)、チャネルマーケティング、セールスイネーブルメント(販売担当者の効率をアップさせる手法)までを手掛けているという。
2014年12月期の2社合算での収益は370万シンガポールドル(約3.2億円)。従業員数は50名。顧客にはIT/金融の多国籍企業も含まれ、アジア以外の中東やアフリカにおいてもBtoBソリューションを提供しているという。
買収後は、同社グループでBtoB領域をカバーするCarat Enterpriseのシンガポール拠点と合併し、アジア太平洋地域でのBtoB広告需要に対応するとともに、各地に展開する同社グループ各社との連携を図ることで、シナジーの創出を図っていくという。