The GNU Compiler Collection includes front ends for C, C++, Objective-C, Fortran, Java, and Ada, as well as libraries for these languages. |
GCCチームは12月4日(米国時間)、「GCC 5 Release Series- GNU Project - Free Software Foundation (FSF)」において、 GNU Compiler Collectionの最新版となる「GCC 5.3」の公開を伝えた。最適化機能のいくつかが向上しているほか、新しいハードウェアのサポートなどが追加されている。
「GCC 5.3」の主な注目ポイントは次のとおり。
- プロシージャ内の最適化機能の向上
- リンク時の最適化機能の向上
- フィードバックダイレクト最適化機能の向上
- レジスタアロケーション機能の向上
- UndefinedBehaviorSanitizerに複数のサニタイズオプションの追加
- OpenMP 4.0のオフローディング機能をサポート
- Intel Xeon Phiのサポート追加(ランタイムライブラリ、カードエミュレータ)
- OpenAAC 2.0a仕様の実験的サポート
- DragonFly BSDオペレーティングシステムのサポート追加
- FreeBSDにおけるARMポートサポートを追加(arm*-*-freebsd*)
「GCC 5.3」を使用する上での注意点は次のとおり。
- Cにおけるデフォルトモードを-std=gnu89から-std=gnu11へ変更
- C++ランタイムライブラリで使用するABIを新しいものへ入れ替え
- ループ最適化のためのGraphiteフレームワークにおいてCLooGライブラリが不要になるように変更
- AVRにおけるサポート対象にATtiny4/5/9/10/20/40を追加
「GCC 5.3」の提供する機能の詳細などは「\5.3 manuals」からアクセスできるほか、主な変更点は「GCC 5 Release Series|Changes, New Features, and Fixes」にて確認できる。