日本旅行業協会(JATA)が12月3日に発表した「JATA 年末年始旅行動向調査」によると、2015年~2016年の年末年始で人気の旅行先は、海外では台湾、国内では東京だった。
同調査は、会員企業324社における453人の営業・企画・カウンターなど担当者を対象にアンケートした結果をまとめたもの。海外旅行の人気ランキングは旅行会社7社の、国内旅行の人気ランキングは旅行会社6社の、それぞれ年末年始の予約状況を人数ベースで対前年同期比の単純平均を算出した。
海外旅行で人気の旅行先の1位は台湾、2位はハワイで、2014年と比べて順位が入れ替わった。年末年始の日並びにより、出発日のピークが12月30日、帰国のピークが1月2日に集中し、航空座席なども取りにくい状況にあるという。そのため、旅行先はロング方面より近隣のアジアに集中しており、ロング方面のヨーロッパが低調だが近場の韓国や東南アジアは人気とのことだ。また、ビジネスクラスやプレミアム・エコノミーの利用を希望する旅行客が増加傾向にあるという。
国内旅行で人気の旅行先の1位は、東京ディズニーランド(TDL)を含む東京で、2014年の3位から順位を上げた。また、2015年3月に開業した北陸新幹線の高架が続いており、北陸は2014年の11位から4位へと大きく順位を上げている。年末年始の日並びのため、海外旅行よりも国内旅行が好調とのことだ。