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MozillaのExecutive ChairwomaであるMitchell Baker氏は12月1日(米国時間)、Google Groupに掲載した「Thunderbird, the future, mozilla-central and comm-central」において、メールクライアントThunderbirdの開発から手を引く可能性を示唆した。Thunderbirdの開発はすでに積極的とは言い難い状態にあるが、現在Thunderbirdの開発や対応にかかっている開発リソースをFirefoxなどに振り向けたい狙いがあると見られる。
ThunderbirdはFirefoxと同じ技術を活用しているため、Thunderbird側は常にFirefoxの開発成果物に対応し続ける必要がある。これがFirefoxとThunderbirdの双方にとって重荷になっていると説明があり、こうした状況を継続するよりも、Thunderbirdの開発体制をMozillaから切り離すことで、双方に利益が見込めるとしている。どのような形で独立を進めるのかなど、詳しいことは今後の議論で検討が進むことが予想される。
Webブラウザがメール機能を持っていた時代もあったが、現在ではメール機能を持たないWebブラウザが大半となっている。まだ、メール機能は実装されていないものの、開発段階にあるVivaldiのみがメール機能の搭載をうたっており、主要ブラウザとは異なる方向性を見せている。