パナソニックの100%出資連結会社であるパナソニックESネットワークスは11月26日、IEEE802.11ac Wave2などの高速無線LAN用のアクセスポイントとの接続に適したPoE Plus給電スイッチングハブ「XG-M8TPoE+」「XG-M12TPoE+」「XG-M16TPoE+」「XG-M24TPoE+」の4機種を2016年1月12日から順次発売すると発表した。

左から「XG-M8TPoE+」「XG-M12TPoE+」「XG-M16TPoE+」「XG-M24TPoE+」

新製品は、全ポートがギガビットに対応するとともに、UTP対応の10Gbpsアップリンクポートを標準装備。1ポートあたり最大30Wまで給電可能な10/100/1000BASE-Tインタフェースを各8~24ポート搭載しており、アップリンク用として10Gbps通信が可能な10GBASE-Tを2ポート、光ファイバー接続が可能なSFP+拡張スロットを2スロット搭載しているため、スマートデバイスの増加により、高速化が進む無線LANアクセスポイント接続用に適している。

加えて、電源コード側から伝わる雷サージだけでなく、UTPポート側(10/100/1000BASE-Tポート)の雷サージ耐性を強化し、それぞれのポートにサージ防護デバイス(SPD)を搭載。ポート側(ツイストペアケーブル)から伝わる配線誘導雷サージをアースへ流することにより、特に落雷の影響を受けやすい屋外用の無線アクセスポイントを接続する場合などに有効だという。

さらに、各ポートの接続状態を自動的に検知し、機器が接続されていないポートの電力消費を抑制する「MNOシリーズ省電力モード機能」やポートが接続状態でもデータ通信が行われていない時には電力を抑制する「省電力型イーサネット」にも対応し、運用時の消費電力の削減が図れる。加えて、無線アクセスポイントなどを使用しない時間帯にタイマー設定で自動ON/OFFが可能になるPoEスケジューラ機能も装備し、よりエネルギーの消費を抑えた運用が可能となる。

XG-M16TPoE+の価格は36万9000円(税別)、XG-M24TPoE+は41万2000円(同)となり、いずれも2016年1月12日に発売を予定しているほか、XG-M8TPoE+の価格は29万7000円(同)で同年2月中旬、XG-M12TPoE+の価格は34万円(同)で同年4月以降にそれぞれ発売を予定。販売目標はXG-M8TPoE+とXG-M16TPoE+が年間1800台、XG-M12TPoE+が同1500台、XG-M24TPoE+が同600台を計画している。