MMD研究所が11月20日に発表した「スマートフォンに関する意識調査」によると、スマートフォンの契約前後で5割以上が何らかのギャップを感じており、キャリア・ユーザーでは価格の高さが最も多く、格安SIMユーザーでは価格面と契約通信量の過大さや不要なオプションを挙げる声が横並びだった。

把握している毎月の平均データ通信使用量

同調査は同社が、スマートフォンを持つ20~59歳の男女900人を対象に、2015年11月15日から13日にかけて実施したもの。通信会社種類別の内訳は、キャリア・ユーザーが451人、格安SIMユーザーが449人。

メインで利用しているスマートフォンでの毎月の平均データ通信使用量を本人の記憶をもとに尋ねると、キャリア・ユーザーの21.5%が「分からない」と回答し、2GB未満が計23.9%を占める。格安SIMユーザーでの「分からない」との回答は10.5%に留まっており、2GB以上3GB未満と1GB未満の回答がそれぞれ18%強で最多だった。

認識している端末価格

メインのスマートフォンの価格を調べずに回答させると、キャリア・ユーザーでは「分からない」が14.4%、1万円未満が13.5%だった。格安SIMユーザーで「分からない」との回答は6.2%に留まり、1万円以上3万円未満が29.6%と最も多い。

スマートフォン契約時の契約内容の理解度

直近で機種変更やプラン変更、新規の契約をした際の契約内容の理解度を尋ねたところ、「あまり理解できていなかった」「全く理解できていなかった」を合わせ、キャリア・ユーザーの29.7%、格安SIMユーザーの14.3%が理解できていなかったと回答している。

契約時に有効だった情報

その際に最も有益だった情報を問うと、キャリア・ユーザーでは「店員の説明」(34.7%)、「メディア」(21.8%)、「利用会社のサイト」(16.4%)の順であり、格安SIMユーザーでは「メディア」(31.9%)、「利用会社のサイト」(23.4%)、「家族からの情報」(15.3%)の順となった。

スマートフォン契約前後のギャップ内容

スマートフォンを契約した時と利用開始後とで認識や理解の違いがあったかを尋ねたところ、キャリア・ユーザー/格安SIMユーザー共に半数以上が何らかのギャップがあったと回答している。

内訳は、キャリア・ユーザーでは「月々の利用料金が思ったより高かった」(39.9%)が最も多く、以下「不要なオプションが付いていた」(23.9%)、「契約したデータ通信プランが多すぎた」(9.5%)と続く。格安SIMユーザーでは「契約したデータ通信プランが多すぎた」(18.5%)、「月々の利用料金が思ったより高かった」「不要なオプションがついていた」(いずれも18.3%)と、上位3点がほぼ同率だった。