KDDIは11月17日、販売を手掛ける高耐久性を持つタフネススマートフォンのTORQUEシリーズ(開発:京セラ)を「DAKAR RALLY 2016」に出場するホンダ・レーシングのワークスラリーチームに提供すると発表した。
提供モデルは、京セラが海外向けに開発した「TORQUE KC-S701」。米国国防総省が定める耐久試験「MIL-STD-810G」の11項目に準拠し、過酷な環境での利用に適した高い耐久性能を備える。2016年1月、アルゼンチン共和国、ボリビア多民族国間で行われるDAKAR RALLY 2016に二輪で出場するホンダ・レーシングのワークスラリーチーム(Team HRC)が使用する。
DAKAR RALLYは、砂漠、ジャングル、山岳地帯などの道路が整備されていないような環境を走破する「ラリーレイド」と言われる競技大会の1つ。Team HRCがバイクのログ情報をTORQUEで確認したり、メカニックにデータを送信するなど、チームのコミュニケーションツールとして活用する方針だ。
HRCダカールラリー2016プロジェクトリーダーの本田氏は、「DAKAR RALLYではバイクだけでなく、使用するすべての機器に過酷な環境下で耐えうる性能が求められます。過酷な環境下でも確実に使えるTORQUEが、私たちのレース活動において極めて重要な役割を果たすことを確信しています」と期待を寄せている。
なお、国内ではTORQUE KC-S701は販売されていないが、同シリーズのTORQUE G01とTORQUE G02の2モデルを提供している。TORQUE G02は、米国国防総省が定める耐久試験「MIL-STD-810G」の19項目に京セラ独自の耐久試験2項目を加えた計21項目に準拠した高い堅牢性を備えるほか、耐海水性能を備える。