スーパーコンピュータ(スパコン)分野で最大の学会である「SC15」が、11月14日からテキサス州オースティンのオースチンコンベンションセンターで開催された。オースティンでの開催は2008年以来7年ぶりである。
このSC15では78件の論文発表をはじめとして、135件のポスター発表、42のワークショップ、12件のパネルディスカッション、75件のBirds-of-a-Featherと多くの発表が行われる。また、大規模な展示はSCならではの見どころで、今年は、約1万4000m2の会場に、343の展示ブースが作られる。その内の217が企業の展示ブースで、120あまりは政府系の研究機関や大学などの研究、教育機関のブースである。
主催者側から国別のブースの数が発表されたが、239ブースと約70%が米国のブースで、それについで日本が39ブースとなっている。興味深いのはRepublic of Koreaが1ブースと書かれていることで、韓国のKoreaは4となっているので、これは北朝鮮のはずである。この北朝鮮のブースがどこにあり、何を展示しているのか知りたいと思い、色々な知人に尋ねてみたのであるが、誰も知らなかった。北朝鮮の国籍では米国のビザは取れないので、あるとしても無人のブースではないかという人もいて、謎である。もし、見つけたら教えてと皆様に頼んでおいた。
11月21日追記:上記で、北朝鮮のブースがあると書いておりましたが、これは、他の韓国のブースはKoreaと書かれていましたが,1つのブースだけがRepublic of Koreaと書かれていたのを,北朝鮮と勘違いしたものであることが分かりました。Republic of Koreaは韓国(大韓民国)であり,北朝鮮は「Democratic People's Republic of Korea」であり、実際には北朝鮮のブースは存在しておりませんでしたことを追記させていただきます。
今年のSC15の参加登録者は1万2157人と発表された。事前の登録を行わず、会場で参加登録をする人もいるので、実際の参加者数は、この数を多少上回ると見られる。この中で論文発表などのテクニカルプログラムに出席する人は4809人と発表された。