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Mozillaは11月6日(米国時間)、「Better than Gzip Compression with Brotli|Mozilla Hacksthe| Web developer blog」において、HTTP通信の高速化においてBrotliが効果的であることを伝えた。これまでgzipやdeflateが使われていた部分をBrotliに置き換えることで通信の高速化が期待できるという。

HTTPには通信データを圧縮して送受信する機能が用意されている。通常、圧縮にはgzipが使われることが多い。通信データを圧縮する場合、圧縮と展開にそれぞれCPUのパワーを使うことになるが、現在のプロセッサ速度とネットワークの通信速度を加味すると、圧縮したほうが通信速度の高速化を期待できる。

Brotliは現在IETFで策定が進められている新しいロスレス圧縮アルゴリズム。LZ77の派生アルゴリズム、Huffmanコーディング、2次コンテキストモデリングなどを組み合わせたアルゴリズムで、deflateと同程度の速度を実現しながらもより高い圧縮率を実現しているという特徴を持つ。

現在開発段階にあるFirefox 44では、Brotliに対応する機能が追加されている。ブラウザ側もWebサーバ側も普及はまだこれからの段階にあるが、通信の高速化には効果的であり、今後の普及が期待される。