NECは11月5日、自社グループの販売・経理・購買業務を支える基幹システムのプラットフォームを全面的に刷新することを発表した。今回のプラットフォーム刷新は、2016年度中に完了予定。
SAPの次世代ビジネススイート「SAP S/4HANA」適用の第1ステップとして、基幹システムに蓄積される経営ビッグデータのリアルタイム処理基盤として、SAPのインメモリプラットフォーム「SAP HANA」を採用する。
ハードウェアについては、エンタープライズサーバ「NX7700xシリーズ」やストレージ「iStorage M5000」、高可用性クラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」、SDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」などの自社製品を採用し、VMware製品による仮想環境を構築する。これにより、物理サーバ台数の70%を削減するという。
あわせて、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」が保有する統合デリバリー管理基盤や運用ノウハウなどを活用する。
これらにより、基幹業務の安定運用を維持しつつ、経営判断・業務判断のスピードアップやシステム運用コストの25%削減などを実現するとしている。