ON Semiconductorの日本法人オン・セミコンダクターは11月4日、ファブレス半導体企業であるAXSEM AGの買収により、無線ポートフォリオを高性能で低消費電力のサブGHz帯RFデバイスへ拡張したと発表した。

狭帯域幅の超低電力RFトランシーバ「AX5043」は、送受信時の超低電力と高感度および高選択性を独自の方法で組み合わせたもの。プログラム可能な無線アーキテクチャにより、多くの無線通信規格およびプロトコルに対応できる。また、独自のプロトコルを導入することも可能だという。

超低電力RFトランシーバ「AX5043」イメージ

RFマイクロコントローラ「AX8052Fxx」ファミリは、あらゆるレベルの複雑さに対応できるワンチップの無線ソリューション用に設計されている。「AX8052F143」は、IoT市場に適した超低電力ワンチップ・ソリューションで、WM-BUS、POCSAG、FLEXの規格と互換性がある。「AX8052F151」は、サブGHzのZigBeeおよび6LoWPAN向けのソリューション。

「AX-Sigfox」および「AX-Sigfox-API」は、Sigfoxネットワークのノード向けワンチップソリューションです。Sigfoxは、GPRS(General Packet Radio Service)やLTE(Long Term Evolution)などの既存の規格では対応できない少量のデータの送受信における超低電力のニーズと、国全体を対応範囲にするという要求に応える通信規格。AX-Sigfoxデバイスはすぐに使用できるよう完全にプログラムされており、AX-Sigfox-APIチップの場合はソフトウェアを追加できる。

さらに無線通信ソリューションを導入するための開発ツールも用意されており、DVK-2とF143_Mini_DVKキットには、完全なRFアプリケーションCコード用のコードジェネレータ、およびソースコードデバッグ機能と無料のCコンパイラを備えた統合開発環境で構成される一連のソフトウェアツールが用意されている。