ホットリンクはこのたび、同社が提供するレポートサービス「図解中国トレンド Express」において、2015年7~9月に日本を訪れた中国人の口コミから「買った」とつぶやかれた商品を集計し、その上位10商品を発表した。
ここでの口コミとは、「新浪微博」や「WeChat パブリックアカウント部分」「BBS」「BLOG」にて、「日本で○○を買った」と言及している投稿から集計したもの。写真が不明瞭なものや商品名が分からない書き込みはカウントしない。
同分析によると、最も「買った」とつぶやかれた商品はコーセーの「雪肌精」。中国市場で長年展開してきた老舗ブランドとしての認知や品質の高さだけでなく、姉妹ブランド「雪肌粋」が一部コンビニでも入手できるというチャネルの幅広さといった複数の理由から、訪日中国人の間で人気が高いようだ。
また、爆買いにおける目薬の人気は根強く、2位の「サンテFX」を始め、20位までに5商品がランクイン。この背景として、中国における目薬とは基本的に眼科で処方してもらうものであることや、ドラッグストアで購入する場合でも、日本のようにドライアイ用や花粉症用など、用途による種類が多くないことがあると考えられる。
3位の「龍角散ダイレクト」は、製品の魅力もさることながら、中国のインターネット上に溢れる「日本で買うべき神薬~選」のようなコンテンツにおける安定露出が効果を発揮した一例だと推測できる。
無印良品の服飾においても、サマーセールが訪日中国人の目に留まったことや、中国では10月から寒くなるため9月ごろから秋物が売れたということが考えられる。さらに、無地良品は中国でも展開しており認知度も高い。日本にしかないアイテムや、中国よりも日本で買うほうが安いアイテムも多いため、無印ファンにとって日本は聖地のような存在になっているようだ。
なお、訪日中国人の人気お土産として、かつて"四宝"と言われた「温水洗浄便座」「炊飯器」「魔法瓶」「セラミック包丁」の中では、魔法瓶が唯一ランクイン。四宝のうち、温水洗浄便座は以前ほどの人気は無いが、残りの3つは依然として高い人気を維持している。特に魔法瓶は単価が低いので自分用にもプレゼント用にも最適で、四宝のうちもっとも使い勝手が良い日本製品であるといえる。