Facebookは10月30日、より多くの機器や回線速度で視聴可能な動画広告を手軽に制作できる「スライドショー」ソリューションを開発したと発表した。

この機能は、複数枚の静止画を組み合わせて軽量な動画広告を制作できるもの。手持ちの写真やイラスト、動画から切り出した静止画、Facebookのストック画像ライブラリ(英語)などから3~7枚選び、あとはスライドショーの長さを5~15秒の間で指定するだけで完成する。

「スライドショー」ソリューション

これを利用することで、動画の制作にかかる時間や人手を大きく削減できる。また、通常の動画よりもファイルサイズを小さくできるため、回線速度が遅い環境や、ローエンドの機器を利用している人に対しても、目を引く広告が届けられるメリットがあるとしている。初期テストの結果では、15秒の動画とスライドショーを比較したところ、ファイルサイズを5分の1まで抑えることができたという。

「スライドショー」ソリューションの先行事例

スライドショーの先行事例として、コカコーラはケニアとナイジェリアで、同社の番組「Coke Studio Africa」新シーズンの認知度アップのため動画広告を配信した。ターゲット層の中には遅い通信回線を利用している人やフィーチャーフォンを使っている人も多いため、動画のいくつかの場面を高解像度画像として切り出し、簡単なコピーを書き込んだうえで、スライドショーとしてつなぎあわせて配信。その結果、目標の倍に当たる200万人にリーチすることができ、ケニアでの広告認知度が10ポイント向上したようだ。