米IBMは10月26日(現地時間)、Watson Analyticsと同様に、主力のビジネス・インテリジェンス・ソリューション「Cognos Analytics」のユーザー・エクスペリエンス(顧客体験)を再設計したと発表した。

Cognos Analyticsの再設計に伴い、ビジネス・ユーザーとIT担当者の両者が、場所とデバイスを選ばずに、レポートを作成・配信することが可能になった。

今回、「目的指向のモデリング環境」「コンテキストに沿って機能するスマート検索」「1つの環境であらゆる種類のビジネス・レポートを作成する機能」が追加された。

具体的には、目的指向のモデリング機能により、経験の浅いユーザーでも、必要とするデータを簡単に収集することができる。例えば、「収益」「製品」「部門」といった単語を入力するだけで、Cognos Analyticsはユーザーの目的を解釈し、データ・ソースでそのような属性を検索して、使用するモデルを提示する。

スマート検索では、オーサリング・モードで「チャート」と入力すると、チャートを追加するための適切なメニューを提示するほか、そのデータに最も適した視覚化をユーザーに推奨する。

加えて、本番管理レポート から、セルフサービスで作成したレポートやダッシュボードまで、あらゆる分野のレポートに1つのソリューションで対応可能になった。

Watson Analyticsは、セルフサービス設計という共通原則に基づき、エンタープライズBIに不可欠な、信頼性と拡張性に優れたソースとして新たなCognos Analyticsと連携し、ユーザーによる俊敏で主体的な検索、分析予測、魅力的な視覚化を実現するという。