レゴ エデュケーションと日本マイクロソフトは27日、小中高生を対象に、クラウドを活用したプログラミング教育カリキュラムの提供を開始した。今後、全国の教育機関と連携して展開する予定。

提供カリキュラム概要

提供されるカリキュラムは、世界80カ国5万以上、日本でも6000以上の教育機関で採用されている、教育用ロボットキット「レゴ マインドストーム EV3」を用いて、クラウドやIoT、データ分析の初歩を楽しく学べるプログラミング入門教材。

教育版レゴ マインドストーム EV3の基礎プログラムを発展させ、開発ツール「Microsoft Visual Studio」を使用したプログラミングによるロボット操作から、センサによる外部データの収集、クラウドサービス「Microsoft Azure」上であらかじめ準備されたIoTや分析サービス機能を用いて、データ収集、保存、分析、活用といったIoTの基本的な仕組みを遊びながら学べる教材として、2014年10月に販売代理店であるアフレルと共に開発した。

同カリキュラムの実証実験は、すでに芝浦工業大學中学高等学校、お茶の水女子大学附属高等学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、鳥羽商船高等専門学校など、複数の学校で実施されている。

今後、それらの実験結果を反映させた小中高生向けのワークショップを、NPO法人CANVASの協力を得て、今後1年間で参加学生数1万人を目標に全国規模で展開していく。

さらに、個人エンジニアや学生などが、同カリキュラムを活用したワークショップを開催するための支援策として、日本マイクロソフトが提供するセルフオンライントレーニングサービス「Microsoft Virtual Academy」などを通じて、年間約500名のトレーナーを育成する予定だ。