米オラクルは10月26日(現地時間)、ミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」製品群における機能拡張を発表した。今回、Javaプラットフォーム「Oracle WebLogic Server」の最新版で「Java EE 7」「Java SE 8がフルでサポートされたほか、その他のコンポーネントにおいても機能強化が行われた。
「Oracle WebLogic Server」の最新版には、マルチテナント、複数データセンターの高可用性を実現する機能、「Java EE 7」と「Java SE 8」をフルにサポートする機能が含まれる。今回のリリースにより、企業は、オンプレミスとクラウド上で同一プラットフォームにアクセスできるようになる。クラウドは「Oracle WebLogic Server」をベースとする「Oracle Java Cloud Service」を介して提供される。
「Oracle Developer Tools」の最新版では、「Java EE 7」との完全な互換性が実現されており、REST、JSON、JMS、WebSocketsなどに対応しているうえ、「Java SE 8」の認定を受けている。加えて、Arquillian、Docker、Jenkins、Mavenを使用した最新のDevOps手法をサポートしている。
「Oracle SOA Suite」の最新版では、新たな統合の開発を簡素化して時間を短縮し、応答時間を飛躍的に改善するための機能が含まれている。これにより、開発者は、エンドツーエンドのJSONのサポート、および統合フロー内でのJavaScriptの直接的な使用によってパフォーマンスを向上させることができる。ビジネス・アクティビティ監視機能にカスタム機能が追加されており、固有のKPI(主要業績評価指標)に合わせてアナリティクスを整合させることが可能になっている。
「Oracle BPM Suite」の新機能には、効率化を通じて従業員の生産性を向上するための最新のユーザー・インタフェースが含まれている。総合的なREST APIセットも用意されており、ワークフロー管理、サービス統合、プロセス・オーケストレーションのエンジンとして「Oracle BPM Suite」を利用する各種テクノロジーを用いてアプリケーションを構築できる。
「Oracle WebCenter」の最新版では、「Oracle WebCenter Suite」「Oracle WebCenter Portal」「Oracle WebCenter Content」にわたり、連携・応答性能にすぐれ、かつ、デバイスに応じたユーザー体験の向上を実現する。
「Oracle Data Integration」ポートフォリオの最新版では、データ統合、データ・ガバナンス、データ品質に関連する製品でビッグデータ機能が拡張された。