トヨタ自動車は10月26日、2017年度内に発売を予定している「次世代タクシー」の概要を公表した。同社は、次世代タクシーにより、国内の利用に向けた安心・快適性能を持たせることで、環境負荷低減、超高齢化などの社会変化に対応した、新たな「日本のタクシー」確立を目指す。

次世代タクシーには、日本の街の風景を変えることを念頭に、"おもてなしの心"を反映した内外装デザインが採用されている。

具体的には、低床化・大開口スライドドアによる優れた乗降性と、車いす乗車を考慮した広い室内空間、さらに街中での取り回しの良さも兼ね備えており、2013年東京モーターショーに出展されたJPN TAXI Conceptと同様の、一目でタクシーとわかる独創的で親しみのあるデザインとなっている。 同社は、国土交通省「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領」への適合を目指して、次世代タクシーを開発しており、乗客からドライバーまで「みんなにやさしい」タクシー車両を目指すとしている。

パワートレーンには、タクシーの走行パターンに適した環境性能と高い経済性を持つLPGハイブリッドシステムを新開発したうえで搭載。さらに、タクシーとしての使用環境を考慮し、長距離の使用に耐える高い耐久性能を目指し、現在開発に取り組んでいる。

トヨタ自動車の「次世代タクシー」