The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system. |
OpenBSDプロジェクトは10月18日(カナダ時間)、「OpenBSD 5.8」において、OpenBSDの最新安定版となる「OpenBSD 5.8」の公開を発表した。OpenBSD 5.8はCD-ROMベースのリリースで38回目のリリースに相当するとともに、20年目の記念的なリリースとされている。OpenBSDプロジェクトはこの20年間、デフォルトインストールの状態でたった2つのリモートホールしか存在しなかったと、セキュリティの高さを主張している。
「OpenBSD 5.8」の主な新機能や変更点は次のとおり。
- 新しいドライバの追加と既存ドライバのサポート向上
- ネットワークスタックの改善
- インストーラの改善
- ユーザランドネットワーク機能の改善
- セキュリティ関連機能の向上
- OpenBSD httpd(8)バグ修正と新機能追加
- OpenSSH 7.0導入、OpenSMTPD 5.4.4導入
- ユーザランドのsudo(8)をdoas(1)へ置き換え
doas(1)はOpenBSD 5.8から新しく導入されるコマンド。設定は/etc/doas.confに記述するようになっている。sudo(8)をルート権限のシェルを得るためのみに使っているようなケースではdoas(1)をその代替として使用できる。sudo(8)はベースのユーザランドからは削除されるがパッケージ経由でインストールできる。コマンドごとのより細かい制御が必要な場合にはsudo(1)を使うことになる。