DropboxとAdobeは10月13日、業務提携を発表した。今回の提携は、家庭やオフィス、モバイル環境などどこにいてもより自由にドキュメントを編集できるようにすることを目的としたもの。
同日より、世界中のユーザーがパソコン上でAcrobat DCまたはAcrobat ReaderにDropboxアカウントを追加できる。iOSにおけるAcrobat ReaderとDropboxの統合は今後数カ月以内に提供予定で、Android版の統合とウェブ版の統合は、その後2016年中に提供予定となっている。
提携により、世界中で10億台を超えるモバイル端末とパソコンでAdobe Acrobat DCとAdobe Acrobat Reader を使用しているユーザーは、Dropboxに保存されている180億件以上のPDFファイルに、Adobeアプリから直接アクセスして操作できるようになる。
同様にDropboxのユーザーはDropboxのWebサイト、iOS版アプリ、Android版アプリからPDFドキュメントをAdobeアプリで直接開いて編集し、変更内容を保存することが可能になる。Dropboxで最もよく使用されているビジネス用ファイルはPDFであるため、ユーザーの強いニーズに応えて今回の統合に至った。
無償のAcrobat Readerモバイルアプリを数回タップ、またはパソコン上でAcrobat DCで数回クリックするだけで、Dropboxベーシック、Dropboxプロおよびビジネス向けDropboxアカウントに保存されているPDFファイルを表示したり、その他の操作を行ったりできる。変更内容は自動的にDropboxに保存され、また、Dropboxリンクや共有フォルダを使えば、編集を終えて更新したファイルを共有することも簡単になる。