吉田印刷所は、印刷業界・デザイナー向けに実施した、「Adobeのデザイン用アプリケーションで使用されているバージョン」「Creative Cloud関連サービス」についてのユーザーアンケートの結果を公開した。
同社はこれまでも継続的に同様のテーマについてのアンケートを実施しており、今回発表されたアンケートは、2015年9月1日~2015年9月30日にかけて回答を募ったもの。期間内に寄せられたDTP・デザイン・印刷関係のAdobeアプリユーザー302名による回答を集計したところ、「Creative Cloud」(以下、CC)の利用割合が半数を超える結果となった。
以前よりPhotoshopユーザーは最新版をメインで使用する傾向があったということだが、今回からIllustrator・InDesignでも最新版をメインで使う傾向が現れてきたという。しかし、データの受け渡しでバージョン間のトラブルを防ぐために複数のバージョンを使い分ける傾向は以前から変わっていない。
また、回答内容の詳細を見ると、最新版の不具合や使い勝手の問題で、最新版以外を使うユーザーの割合も半数を超えている。このことから、同社は「不具合の解消・使い勝手の向上を進めていかなければ、最新版へのユーザーの積極的な移行に繋がらないのではないか」とコメントしている。
なお、InDesignおよびAcrobatについての回答などは、同社のWebページを参照してみてほしい。
アンケート結果
※上位3件以下は省略
《Illustratorについて》
■メインで使用するバージョン
[1位]24.8% Illustrator CS6(パッケージ または ライセンス)
[2位]21.9% Illustrator CS5/5.1
[3位]18.2% Illustrator CC 2015
■使用バージョンについて
ひとつのバージョンのみ使用:28.8%
複数のバージョンを併用 :71.2%
■複数のバージョンを併用している場合のバージョンについて
[1位]Illustrator CS6(パッケージ または ライセンス)
[2位]Illustrator CS4
[3位]Illustrator CS5/5.1
《Photoshopについて》
■メインで使用するバージョン
[1位]24.8% Photoshop CS6(パッケージ または ライセンス)
[2位]21.9% Photoshop CC 2015
[3位]15.6% Photoshop CS5/5.1
■使用バージョンについて
ひとつのバージョンのみ使用:44.0%
複数のバージョンを併用 :56.0%
■複数のバージョンを併用している場合のバージョンについて
[1位]Photoshop CS6(パッケージ または ライセンス)
[2位]Photoshop CS5/5.1
[3位]Photoshop CC 2015・Photoshop CS4