F5ネットワークスジャパンは10月7日、アプリケーション デリバリ コントローラ(ADC)製品であるBIG-IP製品群のシステム ソフトウェアの最新メジャーリリース「BIG-IP 12.0」を発表、国内提供を正式に開始した。

最新版では、「クラウド対応の強化、セキュリティの強化、HTTP/2への正式対応」の3点を強化。

クラウド対応の強化では、BIG-IPの仮想アプライアンス モジュールを新たにMicrosoft Azureにも対応した。

セキュリティの強化では、SSO(シングル サイン オン)、DDoS攻撃防御、SSL(Secure Socket Layer)が組み込まれた。BIG-IP 12.0ではSAML対応を強化することで、Webベースのアプリケーションだけではなく、Microsoft Outlookなどのリッチクライアント、Office 365などのWebブラウザを使用しないアプリケーション、Cisco WebExなどのマルチ バリュー アトリビュートを必要とするアプリケーションでも、SSOを利用できるようにしている。

DDoS攻撃防御では、対応可能な攻撃ベクターの種類をさらに拡大し、100種類を超える攻撃への防御を可能にしているという。

HTTP/2の正式サポートでは、特殊なテクニックに依存する必要がなくなり、標準に準拠した状態でパフォーマンス向上を実現できるという。