コミュニケーションは重要だが、「口は災いの元」ということわざにあるように、言葉は一度発すると取り返しがつかない"やっかいさ"がある。
職場で"デキる人"に見られたいのであれば、こんなことは言わない方が良いという言い回しを、Forbesが記事「(原題:11 Things Smart People Won't Say At Work)」でピックアップしている。
言葉としてももちろんだが、仕事に対する考え方としても勉強になりそうだ。
「自分の責任ではない」
何か問題があった時、真っ先にこの言葉を口走ってしまう人がいないだろうか?
これは批判を回避する姿勢だが、求められているのは「誰の責任か」ではなく、「なぜミスが起こったのか」を説明する必要性だ。説明責任はしっかりと果たそう。
「間違っているかもしれないけど」
この言葉は謙虚さを示す時はOKだが、言葉そのものは受け身な印象を与える。
人に何かを提案する時、意見を述べる時に「バカに思われるかもしれないけど」などと切り出すと、聞く側は信頼を持てない。これは、暗示的に自分を卑下していることにも繋がるからだ。
特に社外へのプレゼンでは、自信がないと思われる言葉使いは避けよう。自信ある言葉使いをしていると、実際に自信が湧いてくる効果もあるだろう。
「あいつはダメだ」
職場で人の批判は絶対的にタブーだ。また、別の人が批判していても、それに乗らないこと。
同僚など、他人を批判することで、得られるものは何もない。周囲のあなたの評価が上がるわけではないし、他人を批判することで、あなたにスキルや知識が身につくわけではない。
「自分の仕事ではない」
チームが大変な時、あるいは上司や同僚、部下があなたを頼りにしている時に、「俺は関係ないから」といった態度はよろしくない。
あなたが大変な時に誰も助けてくれなくなるし、関係ない仕事だとしても関心や関与の姿勢を見せる必要がある。忙しいというのであれば、別の人を紹介したり、やり方を提案すれば良いし、時間に余裕があれば、実際に手伝ってあげることで、別の知識が身につくかもしれない。
「決まりだから」
こういう風にやると決まっているから、こう教わったから、これが決まりだから……。こうした考え方は、変化への拒否といえる。
あなたが手にしているスマホも、「昔はなかったから」といって、使わずに仕事が成り立つだろうか?
技術の進化と考え方の進化は、受け入れることをを拒まずに、受け入れてみよう。中でも、仕事上のプロセスについては簡素化できるかもしれない。また、自社製品についても新しい事業開発のアイディアに繋がるかもしれない。
「なんで自分だけ?」
社会人であれば、集団において完全な公平など無理であることはご存知だろう。
だからこそ、「自分だけ損している」と感じたことがあれば、不満を吐くのではなく、「何故そう判断したのでしょうか?」(重要なプロジェクトを任せてくれない、雑用ばかり頼まれるなど)と、理由を聞くべきだ。