NTTコミュニケーションズは10月1日、提供中の企業向けネットワークセキュリティ「OCN DDoS対策サービス」について機能を拡充し、提供エリアを全国に拡大すると発表した。同日に提供開始しており、価格はいずれも税別で「DDoS防御オプション」(利用している「スーパーOCN イーサアクセス」あるいは「OCNハウジング用接続サービス」の帯域が100Mbpsの場合と1Gbpsの場合で料金が異なる)は初期費用5万円、月額利用料は100Mbpsで35万円、1Gbpsで70万円、「DDoSフィルタリングオプション」は初期費用5万円、月額利用料は20万円。

旧メニューからの変更点

同サービスは同社の法人向けインターネット接続サービス「スーパーOCN イーサアクセス」および「OCNハウジング用接続サービス」の利用者を対象に、DDoS攻撃の検知、緩和、パケットフィルタリングからリアルタイムレポートまでを一元的に提供するサービス。今回、社会的にDDoS対策の重要性が高まっていることを踏まえ、ニーズに合わせた2つのメニューを提供するとともに料金も刷新し、リニューアルした。

刷新したサービスでは独自開発のトラフィック解析ツールを活用した完全自動のDDoS攻撃緩和機能およびリアルタイムレポートを提供するほか、特定のIPアドレスとの通信などを遮断するパケットフィルタリング機能を追加。特に緩和機能とパケットフィルタリング機能の拡充が挙げられる。

緩和機能の詳細

緩和機能はDDoS防御装置とトラフィック解析ツールを連動させることで、DDoS攻撃の監視・検知から防御発動までを完全自動化。これにより、顧客のDDoS攻撃対策のフルアウトソース化を実現している。

パケットフィルタリング機能の詳細

一方、パケットフィルタリング機能はトラフィック解析ツールとの連動により、従来のDDoS攻撃の検知/防御履歴に加え、トラフィックフローに基づいた統計情報をリアルタイムに確認できる。レポートは、使いやすいユーザインタフェースの専用Webサイトから、いつでも閲覧が可能となっている。