米Workdayは9月29日(現地時間)、従来よりもパーソナライズし、意義あるラーニングエクスペリエンスを提供することを目的とした新アプリケーション「Workday ラーニング」を発表した。米国での提供開始予定は2016年下半期。
新製品は、組織が従業員のライフサイクルにおける早期の段階で、キャリア開発を展開・促進することを可能にするという。同社の統合アプリケーションである「Workday ヒューマンキャピタルマネジメント」(HCM)と「Workday ファイナンシャルマネジメント」の構成要素にビルトインし、ユーザー企業は単一のシステムでワークフォースの育成から不足している人材の補充まで行うことができ、ビジネス拡大を支援するとしている。
同製品は学ぶ側のニーズに基づくと共に、athenahealth、カリフォルニア美術大学(CCA)、コーネル大学、McKee Foodsなどの企業・組織の従業員のフィードバックが取り入れられているとのこと。Workday HCMのリッチデータを活用することで、学習を行う従業員を認識し、その従業員が入社初日の社員なのか新しいマネージャーなのか、また現在の担当業務におけるコアスキルや専門知識の向上を目指しているのかなど、従業員ライフサイクルのどの時点にいるのかを把握し、直感的で意義あるラーニングエクスペリエンスを提供するという。
同製品の特長として、知識の獲得・共有ができる協力的なコミュニティ、コンテキストに沿ったコンテンツ、広範なラーニングエクスペリエンスの支援、ビルトインの測定機能とインサイトが挙げられている。
コミュニティに関しては、最新のコラボレーションとソーシャルラーニング技術により、従業員は時間やデバイスにとらわれず、コンテンツを消費・作成・共有できるようになるという。スマートフォンでのビデオチュートリアルの撮影や共有、タブレットでのトレーニング資料の閲覧など、学習・指導・コーチングのためのインタラクティブなコミュニティを促進するとしている。
コンテンツに関しては、ユーザーを認識し、ユーザー個人とその業務に関する情報のほか、そのユーザーが従業員ライフサイクルのどの段階にいるかを鑑みて、個人に合ったラーニングを推奨するという。例えば、新しくマネージャーになった従業員に対して、個人的な嗜好や、類似した業務あるいは同様のキャリアを持つほかの従業員が完了したラーニングエクスペリエンスに基づき、ビデオを推奨するとのこと。
ラーニングエクスペリエンスの支援では、簡潔で理解しやすい小規模なラーニングアクティビティから、綿密かつ大規模なラーニングプログラム、および取得を義務付けられた認定やコンプライアンストレーニングまで、人材開発のための広範なエクスペリエンスを全面的に支援するとしている。
ビルトインの測定機能とインサイトに関しては、同製品とWorkday HCMやWorkday ファイナンシャルマネジメントとの組み合わせにより、日々のラーニングアクティビティと全体的な学習効果を可視化できるとのこと。例えばチームマネージャーは、各従業員の育成プランの進捗を把握でき、組織のリーダーはビジネス目標の達成に有効な取り組みを特定し最適化できるという。