日立製作所は9月30日、SAPの次世代エンタープライズソフトウェア「SAP S/4HANA」の導入支援ソリューションを10月1日から順次提供開始すると発表した。

同ソリューションは、日立グループ12社により開発したもので、専門コンサルタントによるコンサルティングや各業種向けに最適化したテンプレートをはじめとする独自ツールを活用し、導入に関する計画策定から運用、保守までを支援するワンストップサービスを提供する。

具体的には、「コンサルティング」「システムインテグレーション」「アプリケーションマネジメントアウトソーシング」「プラットフォーム」の4つの分野において、「SAP S/4HANA」の導入を支援する。

サービス「コンサルティング」では、現在のシステム構成・運用状況の調査、事業計画や業務内容といったビジネス上の要件に応じた「SAP S/4HANA」活用方針の検討、将来的なバージョンアップなども視野に入れた具体的なシステム構築の計画策定などを行う。

サービス「システムインテグレーション」では、「SAP S/4HANA」と日立独自のツールを活用した効率的なシステム構築を行い、「SAP S/4HANA」を用いたシステムの導入方法論「HFusion for SAP S/4HANA」のほか、組み立て・プロセス製造業などの業務プロセスを反映したテンプレートを活用する。

サービス「アプリケーションマネジメントアウトソーシング」では、「SAP S/4HANA」導入後の効率的かつ効果的な運用・保守を行うAMO(Application Management Outsourcing)サービスを提供する。

サービス「プラットフォーム」では、「SAP S/4HANA」が動作するプラットフォームとして最適な製品・環境を提供する。

同社は今後、エキスパート教育カリキュラムを通じてSAPソリューションコンサルタント約1000名のレベルアップと体制強化を進め、2018年度には1500名規模で、「SAP S/4HANA」関連ソリューションを提供していく。