経済産業省は、イメージマッチング技術を利用した「画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)」のサービス提供を開始することを発表した。同サービスは10月1日 9:00より、インターネットを通じていつでも無料で利用できる。

画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)は、日本で意匠登録になったさまざまな画像のデザインを、ユーザーが指定した形や色の要素と近い順に並べ替えて照会できるサービス。「利用者が支援ツールに入力した画像」と「意匠公報に掲載された画像」とを、イメージマッチング技術により機械的に照合し、形状や色彩が近いと評価された順に「意匠公報に掲載された画像」が並べ替えられて表示されるという。

同サービスの最大の特長は、「日本意匠分類」や「意匠に係る物品」などの専門的知識がない一般ユーザーでも手軽に調査できること。今年3月に提供を開始した特許庁の「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」では、こうした情報が必要となっているが、同サービスではWebサイト上で比較したい画像を入力するだけで、画像のデザインに限定した調査を始められるということだ。

また、「かたち重視」、「色重視」といった並べ替え時の観点を選択できるのに加えて、意匠公報に掲載された画像がサムネイルで一覧表示されるので、多くの画像のデザインを効率良く比較しながら照会できるということだ。さらに、サムネイルイメージから意匠公報のPDFファイルを呼び出すことも可能となっている。