NTTコミュニケーションズは9月29日、顧客企業のプライベートクラウド基盤やクラウド事業者のサービス基盤などに実装できるソフトウェア型セキュリティアプライアンスにおいてWebアプリケーション向けファイアウォール機能(WAF)を拡充したと発表した。
今回、企業の基幹システム向けグローバルクラウドサービス「Enterprise Cloud」のオプションである「統合セキュリティアプライアンスWebセキュリティ」と、総合セキュリティサービスの「WideAngleマネージドセキュリティサービス」における顧客企業のプライベートクラウド基盤やクラウド事業者のサービス基盤向けにWAF機能を拡充した。
主な特長はWebサーバー向け機能を強化したセキュリティ対策のオンデマンド提供をグローバル統一仕様で実現。また、WAF利用開始前のチューニングレポートを無償で利用可能としたことに加え、独自SIEMエンジンによる自動分析・レポーティングを提供する。
これにより、顧客はクラウドにおけるIPSやURLフィルタリングなどの基本的なセキュリティ機能に加えて、Webサイト向けのセキュリティ対策を強化するWAFを利用できるほか、顧客による設定変更(セルフコントロール)が可能となるため、必要なセキュリティ機能を必要な時に利用することができる。
統合セキュリティアプライアンスWebセキュリティは日本で9月30日から、海外では12月からそれぞれ提供開始し、価格はスループット50MbpsのEntryで月額17万2900円(税別、初期費用は無料)、スループット200MbpsのCompactで同26万7800円(同)、スループット400MbpsのLargeで同34万6300万円(同)。提供エリアは日本、2015年12月以降に順次海外に展開を予定している。
また、WideAngleマネージドセキュリティサービスにおける顧客企業のプライベートクラウド基盤やクラウド事業者のサービス基盤向けは2015年度第4四半期から国内外で提供開始し、価格は個別見積。提供エリアは日本、アジア、北米、ヨーロッパとなる。