東京都で、新宿駅に次ぐ第2位の乗客数を誇るJR池袋駅。その北改札にあり、待ち合わせ場所としてもよく利用されているのが、ふくろうの像「いけふくろう」です。
池袋駅のマスコットとして親しまれているオブジェですが、どういった経緯で作られたのでしょうか? 東日本旅客鉄道広報部の方にお話を伺いました。
――池袋駅の北改札にある「いけふくろう」ですが、どういった経緯で設置されたのでしょうか?
当時これといった待ち合わせ場所がなかった池袋駅で、JR発足(昭和62年3月)と合わせて何か目印ができないかと駅社員が考え、木彫りで試作してみたもののうまくいかず、栃木県の石材会社に制作を依頼し、昭和62年9月現在の像が設置されました。
――木彫りになるかもしれなかったんですね! 池袋には地名にからめてフクロウの像や飾りが数多くありますが、その中で「いけふくろう」がその元祖だという噂もありますが…
池袋の地名の由来が「昔ふくろうが生息していたから」という説もあるようで、池袋とふくろうにはつながりがあるようです。いけふくろうが元祖かどうかは、残念ながら分かりません。
――単なるだじゃれかと思っていましたが、そんな説があったのですね。現在の像の、ポイントはありますか?
設置当初に栃木県の石材会社に依頼した関係で、栃木県産の芦野石(あしのいし)を使用しています。
――その「いけふくろう」の隣に、以前は無かった子ふくろうが三羽増えたようですが…。
平成18年11月、子ふくろうの像を、駅近隣の池袋第三小学校5年1組の皆さまから寄贈いただきました。
――にぎやかになって、より親しみやすくなりましたね。利用者様の反応などはいかがでしょうか?
直接お伺いすることはありませんが、親しみのあるデザインで待ち合わせスポットとして非常に親しまれております。
――ありがとうございました。
池袋に「いけふくろう」、ただの駄洒落ネーミングかと思いきや、由緒正しき理由があったようです。あとから仲間入りした子ふくろうもとてもかわいらしいので、親子のふくろうを、待ち合わせの際に改めて鑑賞してみるのもいいですね。