ESET - CYBER SECURITY |
ESETは9月23日(現地時間)、「Global information security spend grows by 5% in 2015」において、世界全体で情報セキュリティにかける費用は2015年末までに4.7%増加し、最終的に9兆円(754億米ドル)に到達すると伝えた。これはガートナーが発表した新しい解析結果をもとに算出したもので、費用が増えた理由として法規制、政府による取り組みや大規模なデータ漏洩事件の影響を受けたものだ説明されている。
「Grant Thornton International Business Report」によると、過去12カ月の間に世界中のサイバー犯罪に費やされた総コストは37.8兆円(3150億米ドル)に達したとされており、サイバー犯罪が経済活動に与える影響がきわめて大きなものになっていることがわかる。
サイバー犯罪は日々巧妙化が進んでおり、人間の行動や心理を利用するなど防御が難しくなってきている。このため、セキュリティ・ソフトウェアを導入するだけでは十分とは言えず、教育や定期的な情報収集と情報共有、マルウェアに感染したりデータ漏洩が発生したりした場合も想定した多層的な対策が求められるようになってきている。