石狩超電導・直流送電システム技術研究組合は9月24日、経済産業省から受託した「高温超電導技術を用いた高効率送電システムの実証事業」において、さくらインターネットの太陽光発電所から石狩データセンターへの超電導直流送電を開始したと発表した。
超電導送電はその効率性から次世代送電技術として期待されているといい、今回の送電開始は、世界でもトップレベルにあるという日本の超電導技術の実用化を加速させるために世界に先駆けて実証するものとしている。
送電元は出力200kWの太陽光発電所であり、さくらインターネットが建設したもの。直流で発電した電力は交流電力に変換せず、超電導送電で石狩データセンターへそのまま送電するとのこと。
データセンター内では、直流で動作するサーバに直接給電する。交流・直流の変換ロスが無いことに加えて、 超電導により送電路のロスも低減できるため、送電効率を更なる向上が期待できるという。
なお、同組合は、超電導直流送電及びその関連技術に関する試験研究を共同で行うため、千代田化工建設・住友電気工業・中部大学・さくらインターネットが2014年1月に設立した、技術研究組合法に基づく非営利共益法人。