大日本印刷(以下、DNP)はこのたび、同社の「DNP高機能ICキャッシュカード即時発行機」が西日本シティ銀行に採用されたことを発表した。

「DNP高機能ICキャッシュカード即時発行機」は、ICキャッシュカードで使用する接触ICカードに加え、ダブルストライプ(磁気ストライプ)や非接触ICカード(NFC対応)の発行が可能なもの。従来機の約50%のサイズに小型化し、省スペースでの導入を実現した。

DNP高機能ICキャッシュカード即時発行機 実機イメージ

同社によると、このような即時発行機は、ICキャッシュカードの新規発行や、紛失・破損等による再発行の際など、生活者に店舗でカードをすぐに渡すことができるため顧客サービスの向上が実現することから、設置を検討する金融機関が増えているという。

今回の導入に至った西日本シティ銀行は、これまで、新規にICキャッシュカードを発行したのち、顧客が生体認証を登録するにはカードを持参し再来店する必要があった。同機の導入により、ICキャッシュカード発行と同時に生体認証の登録が可能となるため、顧客のセキュリティー向上にも役立つ見込みだ。同社は、今回の導入を皮切りに、2016年3月までに約170店舗での導入を予定している。

なお、「DNP高機能ICキャッシュカード即時発行機」のサイズは幅300 × 高さ420 × 奥行き500(mm)、発行できる券種数は5種で、100台ロット時の価格は90万円(税別)となる。