アドビ システムズは18日、2015年度第3四半期(2015年5月30日~8月29日)の決算を発表した。
第3四半期の業績に関して、収益は前年同期比21%増の12億2,000万ドルと、過去最高を達成。デジタルメディア全体の年間の経常収益は26億5,000万ドルに拡大、うちクリエイティブ分野の経常収益は2億6,200万ドル増加。当四半期の「Adobe Marketing Cloud」の収益は、3億6,800万ドル(前年同期比27%増)という過去最高の売上げであったという。その他の業績ハイライトとして、GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.34ドル、Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.54ドルと、前年同期比でGAAPベース営業利益率は232%増、GAAPベース純利益率が290%増。Non-GAAPベース営業利益率は90%増、Non-GAAPベース純利益は96%増を達成した。営業キャッシュフローは3億6,000万ドル、繰延収益は過去最高の13億1,000万ドルに拡大。当四半期中に約160万株を買い戻し、約1億3,200万ドルの現金を株主に還元するという。
同社の社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン氏は、「当社の業務実行力と勢いは第3四半期も続き、過去最高の売上、すばらしい利益と成長率を達成できました。今日のビジネスにおいては、コンテンツとデータが鍵です。業界をリードするAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Marketing Cloud各ソリューションによって、企業はビジネスにインパクトを与える、さらに価値の高いパーソナライズされた体験を提供することができます」とコメントしている。
また、同社のエグゼクティブバイスプレジデント兼CFOであるマーク ギャレット氏は、「第3四半期は過去最高の売上を達成し、2015年度通年決算に臨む準備が整いました。総売上に占める経常収益の割合は73%に達し、長期的な成長のための確固たる土台となっています」と述べている。