日本の街中を歩くと、意外によく目にする物のひとつに「ぬいぐるみ」があります。トイザらスなどの玩具店にあるものだけでなく、最近はゲームセンターの景品にもかなり大ぶりなサイズの物が増えています。
また、ぬいぐるみになるキャラクターの増加も、そうした傾向に影響しているかもしれません。ハローキティ、リラックマといった長く親しまれているキャラクターのほかにも、地方自治体などのゆるキャラも爆発的に増え、さらにはアニメ・漫画発のキャラクターなど、ぬいぐるみの"元ネタ"には事欠かない状況と言えそうです。
そこで今回は、、日本在住の外国人20人に「日本の『ぬいぐるみ』、かわいいと思いますか?」と聞いてみました。
■はい、100%かわいいと思います(ロシア人/21歳/女性)
■かわいいと思います。(アメリカ人/29歳/男性)
■かわいいと思います(ドイツ人/43歳/女性)
■とてもかわいいと思います。(中国人/28歳/女性)
■はい、かわいいです。(スペイン人/37歳/男性)
■かわいいと思います(マレーシア人/31歳/男性)
■可愛いものもあります。(ベトナム人/32歳/女性)
■かわいいと思います。(ペルー人/30歳/男性)
■はい。(韓国人/47歳/男性)
■可愛いと思う。(チュニジア人/49歳/男性)
■はい。(ブラジル人/28歳/男性)
■はい、思います(台湾人/41歳/男性)
■かわいいと思う。(アルゼンチン人/30歳/男性)
男女や国を問わず、大半の方が肯定的だった今回のアンケート。「kawaii(カワイイ)」という単語は国外にも広く知られるところになっていますし、それを反映したぬいぐるみについても、同様の印象を持たれているのではないでしょうか。
■小さいころから私の国にもキティちゃんありました。かわいいと思います。
(トルコ人/33歳/女性)
■すごく可愛いと思います。子供のころ、サンリオのマイメロディーが好きでした。(フィリピン人/43歳/女性)
具体的なキャラクター名を出してくださった回答。サンリオは1960年創業の、「かわいい」キャラクターを世に送り出してきた老舗企業。社名は、スペイン語のSan Rio(聖なる河)から来ています。
ハローキティは同社の代表的なキャラクターで、トルコの方のコメントに見えるように、海外にも広がっています。近年は、さまざまなコンテンツとの形式にとらわれないコラボレーションを展開していることでも話題を呼んでいますね。マイメロディも1975年から登場している歴史あるキャラクターで、赤いフードがトレードマーク。登場当初は今の名前ではなく、「赤ずきんちゃん(LITTLE RED RIDINGHOOD)」でした。
■はい、ゆるキャラ等はかわいいですよね(スウェーデン人/45歳/女性)
■かわいいですが、ありすぎて全部覚えられないぐらいです。(タイ人/37歳/女性)
「ゆるキャラ」についての前向きなコメント。地方自治体アピールのためにさまざまな「ゆるキャラ」が登場し、いまや"まちおこし"の顔ともなっている存在です。ただ、全都道府県に留まらず、各地域にちなんだ「ゆるキャラ」が数多く存在しているので、タイの方のコメント通り、覚えきれない…というのも正直なところでしょう。
■かわいいが、意味がわからないものもある。外国人の友達に伝えると、変な反応が返ってくる。(イギリス人/23歳/女性)
■ものにより。ふなっしーは醜いです。ハローキティはかわいい。(オーストラリア人/44歳/男性)
■かわいいと思わない。(イスラエル人/37歳/女性)
最後に、やや辛口な意見も。イギリスの方の指す「意味がわからない」キャラクターというのが気になりますが、数が多くなる中で、変化球的なかわいさをアピールするキャラもいるため、そうしたやや文脈が複雑なもの、いわゆる"キモかわいい"などの複合的な形容詞で評価されるキャラクターは、海外の方に限らず、愛好する人を選ぶところがありそうです。
また、"非公認"ゆるキャラとして、いわゆる自治体のキャラクターの枠を超えた活動をし、知名度を広げた「ふなっしー」には、意外に手厳しいひとことが寄せられました。破天荒な性格と規格外のルックスは、日本人にとってもインパクトの大きいものでしたから、「かわいい」という言葉でくくりきれない存在であることは確かですね…。
さまざまな文化を持つ諸外国から日本にやってきた人たちの大半から、「かわいい」と評価された日本のぬいぐるみ。今度街で見かけたら、あらためて注目してみると新たな発見がありそうです。