クーロンは9月10日、人工知能を搭載したコメントシステム「QuACS(クアックス)」を採用するWebメディアを対象に行ったユーザーの動態調査結果を発表した。

QuACSは人工知能を搭載したコメントシステム。Webメディアに数行のコードを埋め込むだけで、読者が自由に意見や感想を投稿できるコメント欄を設置できる。読者がコメント欄に投稿した言葉や文章の意味を解析する「文章評価」機能のほか、誹謗中傷や罵詈雑言、差別用語、人権侵害、公序良俗に反する内容、違法取引、出会い目的などの内容を自動的に判別する人工知能「フェアプレイアルゴリズム」を搭載する。調査は8月1日~8月31日の期間で実施した。

調査では、コメントシステム「QuACS」を採用したWebメディアにおけるユーザーを3つに分類。「QuACS」を通して記事にコメントを投稿している「コメント投稿ユーザー」と、コメントに対して「Agree」ボタン「Disagree」ボタン押下のアクションを実施した「アクションユーザー」、コメント投稿もアクションもしない「一般ユーザー」の3つとなる。

3種類のユーザーに分類して調査を実施した

調査内容は、「1ページあたりの平均滞在時間」「1ユーザーあたりの月間平均PV」。

調査結果によると、1ページあたりの平均滞在時間をユーザー分類ごとに見ると、「コメント投稿ユーザー」「アクションユーザー」がともに長時間滞在することがわかった。「一般ユーザー」と比べ、「アクションユーザー」は5.54倍、「コメント投稿ユーザー」は8.46倍とそれぞれ高い平均滞在時間を示した。

1ページ当たりの平均滞在時間

1ユーザーあたりの月間平均PV数は「一般ユーザー」と比べ、「アクションユーザー」が3.85倍、「コメント投稿ユーザー」が6.29倍となった。

1ユーザー当たりの月間平均PV

調査結果を通じて、コメントシステム「QuACS」を通してコメントやアクションを起こしたユーザーは、Webサイトに長時間にわたって滞在する傾向があるだけでなく、エンゲージメントが高くなる傾向があることがわかった。

クーロンでは今後も、コメントシステム「QuACS」導入効果やユーザーとのエンゲージメントを測る指標を示すなど、Webメディアのマーケティングサポートを充実するとしている。