アドビ システムズは15日、クロスチャネルキャンペーン管理ソリューション「Adobe Campaign」に関して、国内市場での本格展開を開始したことを発表した。同社は日本市場への対応を進めるとともに、日本語によるクラスルームトレーニングを提供する。

「Adobe Campaign」は、同社のデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を構成する8つのソリューションのひとつで、Web、Eメール、ソーシャルメディア、モバイルなどのオンラインチャネルと、コールセンター、ダイレクトメール、POS端末などのオフラインチャネルを含むオムニチャネルでのマーケティングを自動化することで、より効率的な顧客とのOne to One コミュニケーションを実現するソフトウェア。従来は顧客とのOne to One コミュニケーションに手間とコストが掛かっていたが、Adobe Campaignを活用したマーケティングオートメーションの導入により、顧客ロイヤリティの向上と業務の効率化を実現できるとしている。

また、同社は日本市場のニーズに対応するため、国内通信事業者各社の携帯メールやSNSなど日本特有のチャネルへの対応を進めているほか、同ソフトウェアの基本的な機能を紹介する日本語によるクラスルームトレーニングを提供するという。また、同社のコンサルティングサービスであるAdobe Consultingや、トランスコスモス、シンフォニーマーケティング、ディレクタスといったパートナーによるカスタマイズしたサービス設計の選択肢も提供するということだ。

なお、Adobe Campaignは2014年に提供を開始して以来、全世界で600社以上の企業が導入しており、国内においては、よりパーソナライズされた顧客体験の提供を目指して全日本空輸(ANA)が先行導入しているという。ANAのマーケティング室 マーケットコミュニケーション部 デジタルマーケティングチーム リーダー 冨満康之氏は、「2015年4月の組織改編に伴い、デジタルマーケティングチームがペイド、オウンド、アーンドのトリプルメディアを活用したコミュニケーションを包括的に担当しています。日本独自のチャネルにも対応し、オンラインとオフラインにわたりパーソナライズされたクロスチャネルキャンペーンを展開できるAdobe Campaignを正式導入すれば、あらゆるタッチポイントでお客様に最適なコミュニケーションとサービスをご提供できると期待しています。」とコメントしている。