東京メトロは9月14日、有楽町線豊洲駅に試験設置している透過型のホームドアでシースルーディスプレイの実証実験を9月19日から半年程度行うと発表した。同社によると、今回の実証実験は日本で初めての試みだという。

シースルーディスプレイは、放映するコンテンツによりシースルーの有無を調整することができるため、透過型ホームドアで表現している駅空間の広がりを生かしたまま、コンテンツを放映することが可能。

今回の実証実験では、通常のディスプレイとの視認性の比較、地下駅の環境に適した映像の検討及び技術的な課題の把握を行い、今後のディスプレイ展開に活用していく。

豊洲駅透過型ホームドア

シースルーディスプレイの映像

実験で使うディスプレイは、シャープが試作した20型シースルーディスプレイ。同ディスプレイは、カラーフィルターを用いずに「R(赤)」「G(緑)」「B(青)」の光源の点灯に合わせて画面を切り替えることで、シースルーのカラー映像を表示する。また、IGZO液晶ディスプレイ技術の採用により、画面の高速切り替えによるなめらかな動画表示と、透過率の飛躍的な向上を実現するという。

ディスプレイは、有楽町線豊洲駅4番線(和光市方面行ホーム)の先頭より2両目の透過型ホームドアに1台設置される。