シマンテックは9月10日、Security Response Blogにおいて、「新しい iPhoneを保護する大切なヒント」というタイトルの下、Appleが先日発表したiPhone 6Sのセキュリティを確保するためのヒントを紹介した。
Appleの最新モバイルデバイスは、iOS 9をインストールして出荷されるが、iOS 9ではセキュリティ面で以下のようなアップデートが行われるため、同社はアップデートを強く推奨している。
- デフォルトでパスコードが4ケタから6ケタに変更。
- 2要素認証がiTunesとiCloudにまで拡大。この機能を有効にしていると、新しいブラウザやデバイスからサインインする時、メールアドレスとパスワードに加え、6ケタの検証コード(信頼されたデバイスに送信されます)の入力が必要になる。
- VPN拡張機能のサポートが追加され、クライアント側でカスタムのVPNトンネルプロトコルを実装できるようになる。
また、Apple IDはAppleの複数のサービスや機能を利用するための重要なパスワードであるため、他のWebサイトでは使っていない強力なパスワードを選ぶよう、アドバイスしている。
さらに、Touch ID指紋認証、2要素認証の利用も勧めている。Touch IDに対応していないモデルでは、パスコードを設定すべきだという。ほとんどのユーザーは4ケタの数字による[簡単なパスコード]というオプションを利用しているが、これをオフにすると、数字だけでなく文字や記号も含む複雑なパスコードを使えるようになるので、安全性が高まる。
そのほか、同社は「ロック画面からSiriにアクセスできないようにする」「iOS アプリがデータをどう扱っているかを理解する」「仮想プライベートネットワークの利用を検討する」「自動入力を無効にする」「ジェルブレイクを行わない」といったことを推奨している。