日本IBMは9月10日、2014年9月の開始から1年を迎えた国内のスタートアップ企業を支援するインキュベーション・プログラム「IBM BlueHub(ブルーハブ)」に、新たな外部有識者となる3社を迎え、計6社とのパートナー体制を強化すると発表した。

今回の提携により、同プログラムでは、IMJ Investment Partners(IMJIP)と協力し、同プログラムの選考を経て参加するスタートアップへの出資検討と東南アジアでの事業化のメンタリングを通じて、支援するという。IMJIPは同プログラム初のインベストメント・パートナーとなる。

トーマツ ベンチャーサポートは、同社が行っている地方スタートアップ企業へのオンライン・メンタリングに、IBMのアナリティクスやIoTのスペシャリストを講師として派遣することによって、地方スタートアップ企業を支援。

アライアンス・パートナーとなるスカイランドベンチャーズは、テクノロジー・スタートアップ企業の創出を運営コンセプトとするコワーキングスペース「#HiveShibuya(ハイブシブヤ)」を通じて、エンジニアリング・デザインのミートアップやワークショップなどの活動を行い、海外進出を目指すスタートアップ企業を支援。

IBM BlueHubは開始以来、参画するパートナーが拡大してきた。今回のIMJIPとの連携により、同プログラムでは、スタートアップ企業の事業拡大を目的とする、包括的な経営支援も可能になったとしている。

同プログラムは、パートナー各社と協力しながら、大学など教育機関との連携を視野に展開する予定としており、開発者向けに提供するクラウド・プラットフォーム「IBM Bluemix(ブルーミックス)」やクラウドサービス「SoftLayer(ソフトレイヤー)」などの、IBMのテクノロジーの提供とIBMの人材を通じて、起業を支援していく構えだ。