ペンタセキュリティシステムズは9月4日、スマートカーのセキュリティブランド「AutoCrypt(アウトクリプト)」をリリースした。

今回リリースしたAutoCryptは、スマートカーが搭載するコンピューターを外部からの攻撃から守るなどのさまざまなセキュリティ機能を搭載する。

スマートカーは、カーエレクトロニクスの最先端技術が盛り込まれており、GPS、NFC、ブルートゥース、Wi-Fi、LTEなどの通信機能を搭載する車両も増加している。一方で、セキュリティ面での不安は拭い切れない。万一、スマートカーが攻撃者からハッキングされた場合、最悪搭乗者の人命に関わる恐れがある。既存のICTセキュリティよりその重要性は格段に高いといえる。

ペンタセキュリティは、2014年に韓国で車両通信セキュリティ向け国際標準規格技術を開発。自動車のセキュリティ技術のラインナップを充実させ、スマートカーのセキュリティブランド「AutoCrypt」をリリースした。同社のIoTセキュリティR&Dセンターの「ピックル(PICL; Penta IoT Convergence Lab)」が約7年前から研究・開発を進めている。

主要機能であるファイアーウォールはスマートカーに特化し、車両の外部から内部に侵入する攻撃トラフィックをアプリケーションのL7で検知できる。また、車両内部で使用されるさまざまな暗号キーや証明書、車両外部のセキュリティ通信に使用されるキーのライフサイクルを管理する機能を搭載する。

車両と外部の安全な通信を保障するセキュリティ通信ソリューションを提供することで、自動車用のPKIを構成するCA(Certificate Authority:認証機関)、RA(Registration Authority:登録機関)、LA(Linkage Authority:匿名化機関)および、自動車に使用される暗号化キーと証明書の使用記録を管理・監査できるシステム「SCM(Secure Credential Management)」を採用している。