「café 1886 at Bosch」のエントランス

Boschといえば自動車部品や電動工具の世界的メーカーである。ドイツに本拠地を置く同社は、グループ全体で6.9兆円を誇り、日本で自動車産業に関わる人にとってはお馴染みの企業だ。そんなBoschが東京・渋谷にある日本本社1階に「café 1886 at Bosch」という名前のカフェを9月10日に開店した。

同社にとってカフェの出店は世界で初めてとのことだが、何も飲食業をポートフォリオに加えようとしているわけではなく、日本法人であるボッシュのウド・ヴォルツ代表取締役社長は「一般の皆さんにBoschが持つ価値を知ってもらうために、ブランドを体験できるカフェをオープンしました」と説明する。つまり、今回のカフェ開店はブランドの認知拡大に向けた取り組みというわけだ。

「café 1886 at Bosch」をプロデュースしたのは数多くのレストランを手がけてきた「TRANSIT GENRAL OFFICE」で、内装のデザインは多数の受賞歴がある「窪田建築都市研究所」が担当。また、カフェのロゴは「INSENSE」、従業員の制服は「marka」がデザインを手がけたものだ。

肝心のメニューだが、コーヒーは専門店「トリバコーヒー」による「café 1886 at Bosch」オリジナルブレンドで、オーダーごとに1杯ずつハンドドリップで提供される。コーヒードリンクのほかにも、ドイツのビールやワインも用意されている。フードは銀座のフレンチレストラン「Mardi Gras」の和知徹シェフが考案したオリジナルサンドイッチや、Bosch本社があるドイツ・シュツットガルトの伝統的なデザートにヒントを得た「クレープ入りスープ」や「ベイクドアップルドーナツ&バニラアイス」といったメニューが揃えられている。

メニューはドリンク・フードともにこだわり抜いた。右はプレス向け内覧会で試食として提供されたグルメサンドイッチ2種(スラバとフランコニア)とフレーバーポテト、クレープ入りスープ。

また、店内にはビーコンが設置されていて、新たに開発したスマートフォンアプリ「Bosh Next」のコンテンツと連動し、営業時間やメニュー、併設されているショールームの展示物の情報などが配信される。今後、料理教室などのイベントも開催する予定だという。

ショールームにはバッテリードライバーなどの製品を展示