千代田化工建設はこのほど、アイロムグループより、再生医療・遺伝子創薬に用いる臨床用ベクターを製造する施設の設計・調達・建設業務を受注したと発表した。こうした施設の建設は世界初だという。

同施設は、アイロムグループ子会社のIDファーマが保有するベクター技術を用い「センダイウイルスベクター」を使ったGMP基準のベクターを製造する施設となる。ベクターとは、治療用の遺伝子を特定の臓器・組織に運搬し、効果的に標的細胞内へ導入する働きを持つ物質。「センダイウイルスベクター」は、従来のベクターとは異なりRNAを骨格とする。

建設地は茨城県つくば市で、完成時期は2016年末を予定している。