LiteSpeed Technologies is dedicated to enabling a faster Internet and lowering infrastructure costs. |
LiteSpeed Technologiesは9月4日(米国時間)、「PHP 7 vs HHVM Benchmark Series 3: How fast can WordPress go? ≪ LiteSpeed Blog」においていくつかのベンチマークの結果を公開し、WordPressのベンチマークにおいて最大で5700%のパフォーマンス向上が確認できたと発表した。
記事ではW3TechのUsage Reportを引き合いに出し、世界中のWebで公開されているサイトの24.3%がWordPressで運用されていること、CMSのみで比較すると全CMSのうち58.7%がWordPressで運用されていると説明。これを受けてWordPressに関して実施したベンチマークの結果を伝えている。
ベンチマーク結果の主な内容をまとめると次のとおり。
- キャッシュなしではHHVMの方がPHP7よりも7%高速に動作
- キャッシュあり(WP Super Cacheを使用)ではPHP7がHHVMよりも44%高速に、PHP5.6がHHVMよりも13%高速に動作
- キャッシュなしではLiteSpeedとApacheがほぼ同じ性能を発揮
- キャッシュありではLiteSpeedがApacheよりも89%高速に動作、NginxはApacheよりも26%高速に動作
- キャッシュなしとキャッシュありでは最大で5700%の性能差
PHP7は現在準備リリースの段階にある次期メジャーバージョン。現在サポートされているPHPよりも動作が高速になると見られており、LiteSpeedのベンチマーク結果をそれを示唆している。LiteSpeed Technologiesは現在自社でWordPress向けのキャッシュシステムを開発しているとしており、近いうちに公開するとしている。同社ではVirnishベースのシステムよりも15倍から20倍高速に動作するだろうと説明しており、その性能に自信を見せている。
全体の割合としてはまだ少数だが、LiteSpeedはここ最近特につよい成長を見せているWebサーバ。高いスケーラビリティと高い性能が注目されている。特にApacheと設定ファイルに互換性があることから、高い性能が要求されるサーバなどを中心にApacheからの移行が進んでいるものと見られる。