日本ヒューレット・パッカードは9月8日、Microsoftエコシステムに対応したエンド・ツー・エンドのサービスを拡充し、「HPモビリティポートフォリオ」に「Microsoft Enterprise Mobility Suite(EMS)」を追加するとともに、Windows10向けサービスを提供すると発表した。
同社のMicrosoftエコシステムソリューションにEMSのサービスを追加することにより、複数のOSやデバイスに対する共通の管理プラットフォームを実現する。共通のIDを使うことで、アプリへのシングルサインオンやセルフサービスによるパスワードのリセット、権限管理などが可能となる。
あわせて提供されるWindows 10に関連したサービスは「HP Test Drive Services for Windows 10」「HP Transformation Services for Windows 10」「HP WebApp Accelerator Service for Internet Explorer 11」となる。
「Test Drive Services」は、新たなOSへの移行を検討している利用者が、大規模な移行前に一部のユーザー向けに新しいOSを提供し、新しいユーザー体験や機能、潜在的な不適合などを事前に評価できるサービスとなる。このテストドライブの間に、一部のユーザーの主要な端末をWindows 10 端末へと移行する。同サービスには、Windows 10 がインストールされたPCまたはタブレット端末と、ユーザーデータやユーザー設定の移行に加え、ユーザーが新しい端末上ですべてのコアアプリケーションを利用できるようにするサービスが含まれる。
「Transformation Services」は、デジタル・ワークプレース・トランスフォーメーションの一部として、Windows 10の評価・設計・実行・展開およびサポートを包括的に行うサービス。このサービスは、基盤となるインフラストラクチャを構築・統合し、クライアントアプリケーションやウェブアプリケーションを新しい環境に移行し、OSイメージを作成し、ロールアウトを管理する。
「WebApp Accelerator Service」は、古いInternet Explorerに対応して構築している企業の重要なWebアプリケーションが、最新のブラウザとOSにおいても効果的に機能し続けるよう、導入と移行を支援するサービス。