パソナとパソナテックは9月1日、オートノミックテクノロジーを利用したITデバイスの運用管理を行うIPsoft Japanと業務提携し、バーチャルエンジニアリングサービスを開始した。

オートノミックテクノロジーとは、自律学習のことで、人間の自律神経のように、コンピューターが自律的に自己管理を行う技術。システム障害などのトラブルが発生した際、システムが自己分析を行い、最適な対応を自動的で行うことによって、システムの継続性を保つことができるという。

今回の業務提携により、パソナグループでは、オートノミックテクノロジーを活用した自律学習型の統合IT運用管理ソリューション「IPcenter(アイピーセンター)」によって提供する"仮想エンジニア"と、"リアルなエンジニア人材"を融合し、企業のITシステムの運用管理における新しいBPO・ITOソリューションを提供するとしている。

「IPcenter」は、グローバルでさまざまな企業のITインフラを運用管理してきたナレッジベース、パターン認識、学習エンジン。現在は、さまざまな企業のIT環境において10万件以上の仮想エンジニアが稼働しているという。同サービスによって、タスクの自動化だけでなく、IT運用管理の全体プロセスを自動化し、インシデントが発生した際などに人手を介さず処理することが可能だとしている。

主にWebビジネスやEC関連、金融業界など、大規模なITインフラを有する企業を対象に、業務分析をはじめ、「IPcenter」の導入・運用支援を行う予定としている。

オートメーション化が可能な運用業務の例として、システム監視、構成管理、障害診断、標準運用手順、レポーティング、要求管理、変更管理、インシデント管理、障害を診断した後の自動修復などが挙げられている。