リスクモンスターは8月31日、第3回「金持ち企業ランキング」調査結果を発表した。同調査は、金融機関を除いた決算短信提出企業を対象に、企業の「実質的な手元資金」であるNet Cashを比較してランキングにしたもの。
今回のランキングのトップは、「ファナック」(Net Cash:8712億円)となった。これに、「キヤノン」(同8424億円)、「任天堂」(同5347億円)、「ヤフー」(同5039億円)、「大塚ホールディングス」(同5008億円)、「信越化学工業」(同4543億円)、「SMC」(同4460億円)と続く。
また、第10位の三菱電機(前回順位91位)、第12位のパナソニック(同3158位)などが大幅に順位を上げている。
3回連続で上位2社に変動はなく、また第3位の任天堂との差が約3000億円もあるため、同社は今後も2強状態が続くことが予想している。
また、ランキングトップ20社について、営業キャッシュフローによる資金創出力を比較したところ、第1位は「キヤノン」(営業キャッシュフロー:5839億円)、第2位「パナソニック」(同4914億円)、第3位「三菱電機」(同3783億円)となった。
大幅にランクを伸ばし、前回上位ランク外からランクインしたパナソニックや三菱電機について、好調な業績から営業キャッシュフローが潤沢な状態となり、Net Cashの蓄積につながったと考えられるという。
一方、営業キャッシュフローの上位企業であるトヨタ自動車やNTTについては、事業活動で多額のCashを獲得しているが、それをさらなる資金創出のための投資活動などに積極的に投下していることで、金持ち企業ランキング上位に現れていないことが考えられるという。